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船酔いの心配

船酔いの原理から考える

船酔いの原理がわからなければ、「船酔いはしない」と言っても説得力がないでしょう。
そこで、まず、なぜ人は船酔いをするのかということから説明したいと思います。

船酔いの原因は、振動が三半規管を刺激し続けることにより、体のバランスをとれなくなって起こると考えられています。
しかし、例えば、車や飛行機よりも、船の方が酔いやすいと言われるのはなぜでしょうか。それは、「人は定期的な振動では酔わない」からです。不定期な振動が常時与え続けられることにより、体のバランスを保てなくなって酔ってしまうのです
船が酔いやすいと言われるのは、車や飛行機のように、エンジンの振動と、発進、加速などのある種定期的な揺れだけでなく、波による揺れが加わるからだと考えられます。

そしてまた、五感同士の認識のズレによって、酔いの症状は悪化すると言われます。

車の中で本を読むと酔いやすいというのはよく知られていますが、それは、視覚は動かない対象・・・
つまり、本の文字を追いかけているにも関わらず、体感では振動を感じ続けているため、「視覚」と「体感」の認識が一致せず、三半規管において動いているのか静止しているかという判断がつかなくなり、体がバランスを崩してしまうのです。

「乗り物酔い」とは、体のバランスがとれなくなることにより引き起こされる現象ですから、視覚と体感に誤差を感じれば、酔いの症状がひどくなるのは当然のことでしょう

このズレは、「視覚」「体感」の認識の差によってもっとも顕著に現われますが、もちろん、聴覚など「振動」を感知できる感覚においてもある程度は現れるようです。

クルーズ船における船酔いの心配


クルーズ旅行において、船酔いの心配はあるでしょうか。

まず、クルーズ旅行で使用される船は、10万トン以上、乗客定員2000人以上といった大型の船ばかりです。つまり、波の影響を受けにくく、揺れは驚くほどありません
波が持ちあげられる重量には限りがありますから、それ以上に重い船は、波に当たっても揺さぶられないのです。

ですから、船酔いをするといった心配はほとんどありませんし、もし少し疲れて酔いを感じた場合は、広くて心地良い甲板デッキで一休みし、波の動きと体の動きを一致させれば酔いはおさまります。

私の妻も一度だけ、クルーズプラネットのツアーにおいてほんの軽い船酔いの症状を呈しましたが、ツアーガイドの方がよく効く薬を提供してくださり、船酔いを醒ますのに良い場所を教えてくださるなど的確なアドバイスをくださったので、ほどなく回復しました。

船酔いについての心配は、さほど必要ないことがおわかりでしょう。

 
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