何度でも行きたくなる海外クルーズツアー

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アラスカ

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悠久の大自然を目指す

妻も私もドキュメンタリー番組をとても好むため、我が家はケーブルテレビを引いているのですが、ここ数年前から地球温暖化についての番組が増えたように思います。
ハイブリッド車が一般的に普及し始めた頃ですね。

アラスカという大自然が脅威のスピードで破壊され続け、イヌイット民族は難民と化し、野生動物の数が激減している。
その模様を自然保護のスペシャリストや写真家の方々が、半年などの長い時間をかけて追跡するという番組が放送されており、私たちは息を呑みました。

私たちは「1度、この目で」という思いから、アラスカクルーズへの準備を始めました。

しかし、ひとつここで問題が発生しました。
グレーシャー・ベイのクルーズには環境保護の観点から大型客船の規制があるようで、さらに、長い間アラスカや北アメリカで客船を走らせていた企業以外の船は、オンシーズンである真夏の出航は困難であるというのです。
しかし、海から見る大自然こそがアラスカへの旅の醍醐味であると思い、130年以上の歴史を持つホーランドアメリカラインと直接契約があるということで、前回のクルーズと同じくクルーズプラネット社を利用するはこびとなりました。

国をまたぐ世界自然遺産

アラスカ州南部に位置するグレーシャーベイ国立公園。
世界遺産には1992年に登録されています。このうちのほとんどが自然保護地域に指定されており、16もの潮間氷河があるそうです。
マリンブルーの海も山も、実に厳か。

船はその日の状況を見て、キャプテンが選んだ氷河に近づいていきます。
私たちは氷河の上のあちこちでアザラシやラッコ(50匹くらいでしょうか。妻が喜んでいました。)、シャチやトドを目にしました。
このエリアの氷河は豊富なミネラルを含んでいるようで、周辺に住み着く動植物の大切なエネルギー源となっているそうです。

また、アラスカのクルーズといえばホエールウォッチング。
氷河から少し離れた観察ポイントへ向かい、しばらく静かに走っていると、野生のクジラが群れを成してお出迎え。8,9頭くらいでしょうか。
遠くに広がる針葉樹林をバックに、クジラたちのブローが一気に舞った瞬間は、それはもう感動的でした。

マリンブルーの海も山も、実に静かで厳かです。
大自然の宝庫を目の前に、あるがままの姿をした植物・動物たちに出逢う――
それなりに長く生きてきましたが、このような体験は初めてでした。

地球環境に少しでも興味のある方には是非おすすめしたいクルーズツアーです。
もしかしたら数年後には、この氷河の多くも見られなくなってしまうかもしれないのですから。

フィヨルドを見下ろす町

このクルーズ旅行では、クレーシャーベイ国立公園からほど近い「ジュノー」という町にも寄航することとなりました。
アラスカ州の州都ですからそれなりに栄えているのだろうと思っておりましたが、こぢんまりした佇まいでした(と言っても田舎町ではありません)。
立ち並ぶ近代的なオフィスビルと、深緑の美しい森林がうまく調和して大変感激いたしました。
そうそう、東京で言えば上野のような雰囲気でしょうか。

グレーシャー・ベイは客船から眺めていただけだったので分からなかったのですが、いざ陸に足を落ち着けると、その土地ならではの植物などに出会えます。
「こけ」のように地に這う植物と、その近くに咲く小さな薄紫色の花。日本では見たことがなかったので、もしかしたら極端に気温の低い土地の花なのかもしれません。

客船の桟橋からほど近くに、ジュノーの背後にそびえるロバート山へのロープウェイが通っていると聞いて山頂を目指しました。
頂きには大きな木製の十字架が掲げられ、それを見下ろす太陽は低く、そこで私たちは目の前に広がるフィヨルドを眺めました。
あのような場所にいると、人間の存在の小ささとともに、世界の広さに安心感を覚えます。

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