シニアに嬉しいのんびり海外クルーズ旅行
「太陽は何色ですか?」と聞かれたら、なんと答えますか?
「赤色でしょ?」と答えるでしょうか、それとも黄色?金色?
いまどきの若い方はご存知ないかもしれませんが、私たちシニアの世代ならば、美空ひばりさんの、「真っ赤な太陽」という歌は必ずご存知だと思います。そのイメージからか、なんの疑問もなく「太陽は赤い」と信じ込んでしまっているところがあります。
でも今度、晴れた昼間に空を見上げてみてください。太陽は本当に赤いでしょうか?赤いというよりは、黄色もしくは少し茶色がかった黄色に見えるのではないかと思います。澄んだ赤色というわけではないことに気付かれるでしょう。
ご想像通り、これは空気中の汚れのせいです。春先には中国から飛んでくる黄砂のせいでさらに黄色っぽく見えてしまいます。
また、太陽の大きさは、どうでしょう?あなたのこぶしより大きいですか?小さいですか?多分あなたは「小さい」とお答えになるでしょう。
都会において、太陽の存在感はさほど大きくないのです。
ではなぜ、太陽は赤いと考えられているのでしょうか。「太陽は火の玉だから」赤いという先入観を持つのだと私は思います。
確かに太陽は常時燃えていますし、炎は赤いものに違いありません。しかし、炎はある一定以上の温度を越えると赤から黄色に変化し、さらに温度が高くなると透明に近くなります。太陽の表面温度は、低温層でも4,000Kと言いますから、実は透明に近い炎なはずなのです。ですから、太陽は赤いというよりずっと黄色に近いのが本来の色なのですね。
また太陽の大きさは、日の出時と日没時に大きく感じ、日中は小さく感じられると思います。これは、日中は比較する対象がないため小さく感じるということもありますが、大気中の水蒸気がレンズの役割を果たしているからということもあります。
南中しているとき、観測者と太陽の間の大気層は薄く、日没時は分厚くなります。それで太陽の大きさが違って見えるのです。
さて、私が、最初のクルーズ旅行の際にもっとも印象に残ったのは、日没の太陽の大きさでした。
なんの障害物もない海の上ですから、日没時、私と太陽の間には、地球と大気層の二重円のうち、地球の円周に接する点から伸ばせる線のうち一番長い距離分の大気が存在します。つまりそれだけの分厚い大気がレンズの役目を果たすため、普段当たり前のように見ていた太陽が、圧倒するほどの大きさに見えました。
そしてその色といったら!!
赤くて黄色くて、金色で……言葉には言い表せないほどの神々しい色を発し、そして紺碧の海を同じ色に染め上げながら落ちていくのです。
「太陽とはこれほどまでに美しいものだったのか」と涙が出そうになったことを覚えています。
これほどまでに太陽が美しいと思ったのは生まれて初めての体験でした。
次の日の朝の日の出は、夜の間にさらに澄みきった海の上の空気の中を昇る太陽にまた感動。
クルーズ旅行では、晴れた日にはかならずこの光景が繰り返されるのです。